花札「おいちょかぶ」の説明
「おいちょかぶ」は花札の人気のある遊びの一つです。
「おいちょかぶ」は花札や株札を用いて行う遊びです。
このゲームは2人以上ならできますが、3人から5人程度で行うのがよいでしょう。1人のプレイヤーが親になり、それ以外のプレイヤーは子として配られた札に点を張り、札の値を「9」に近いプレイヤーが勝ちになり張った点を得ることができるというゲームです。
おいちょかぶでの点数計算
おいちょかぶでは配られた札の月の数字(札ごとの月の値はこちらを参照ください)を足し合わせた1の桁の数字を競います。
1例としては7 + 5 + 3 = 15、となり、この札の合計値は5となります。
また、おいちょかぶ では数字の呼び方に独特の決まりがあり、
0・・・ブタ
1・・・ピン
2・・・ニゾウ
3・・・サンタ
4・・・ヨツヤ
5・・・ゴケ
6・・・ロッポウ
7・・・シチケン
8・・・オイチョ
9・・・カブ
というように呼びます。8と9の呼び方であるオイチョ、カブを合わせたものがゲームの名前の由来になっています。
プレイ方法
最初に「引き札」という方法で親かを決めます。これは裏返しにされた3枚の札のどれかを選んで、表にしてもっとも早い月(1月)の札を引いたプレイヤーを親にするものです。
引き札で親が決まったらゲーム開始となります。
ゲーム開始とともに「胴前」を決めます。これは子が合計でどれだけ点を張ることができるかを決めるものです。例えば胴前が100点とすると、子1が20点、子2が70点張ったとすると、子3は10点しか張ることができません。子4がいた場合、ゲームには参加できないことになります。
親は最初に「まき札」を行います。これは山札から6枚程度の札を表にしてプレイヤー全員に見せるものです。この札はプレイには用いず、あくまでどんな札がプレイから除外されるのか参考にするものです(省略される場合も多いようです)
次に、子が札を切り、親が場札を4枚(人数が多い場合は増やしても構いません)表にして配ります。さらに裏にしたまま自分のための札を1枚置きます。
子は順番に場札に点を張ります。1枚だけでも構いませんし、複数枚に張っても構いません。点数は10点刻みなど適宜決め、胴前を超えないようにします。
参加する子が全員張れるようにする必要があるので、子が場札に点を張れる枚数を制限しても良いでしょう。同じ場札に複数の子が張るのを可能にするルールもありますので、適宜調整してください。
子が点を張り終えたら、親は場札にそれぞれ1枚ずつ裏返しのままの「決め札」を配ります。この決め札は、場札に張った子だけが表を見ることができます。誰も張っていない場札に配られた決め札は表にして構いません。
その後、それぞれの場札に張った子がさらに決め札を追加するからどうかを決めます。ただし、すでに配られた札の合計値によって決め札を引くことができなかったり、引かざるを得なかったりなどのルールも存在します。また、複数の子が同じ場札に張れるルールの場合、もっとも多く点を張った子が決定権を持つものとします。詳しくは次の節の「主な追加ルール」を参照ください。
決め札を要求した場札にさらにもう一枚決め札を親が配ります。この3枚目の決め札は必ず表にして配ってください。
場札に決め札が配り終えられたら、親は自分の手札を表にして、1枚決め札を追加します。さらにもう一枚決め札を追加するかは、子の場合と同じ条件で決定します。
すべての札を表にして、得点計算を行います。点数は上記の「おいちょかぶでの点数計算」のように計算し、場札の合計点を各個に親の手札の合計点と競います。すなわち、複数枚に子が張った場合は1勝1敗、というようなケースもあります。同点の場合は引き分けとなります。また、子同士の点数は競いません。
この際、親の手札や場札が特別の組み合わせの場合、点数と無関係に勝ちになる場合もあります。その点は「主な追加ルール」で解説します。
子が勝った場合はその場札に張ったこの点数が子の得点となり、親の得点からマイナスとなります。親が勝った場合は子は張った点を失い、親の得点に加算されます。引き分けの場合は得点の移動はありません。
これでおいちょかぶの勝負は終わりです。同様の勝負を複数回行い、最後に得点が一番多かったプレイヤーが総合勝者です。
主な追加ルール
ここではおいちょかぶの主な追加ルールを解説します。ほとんど公式ルールになっているものもあります。
・「サンタに止めなし」
場札と1枚目の決め札の合計値が3以下の場合、必ず決め札を追加しなくてはならないというものです。
・「シチケン引きなし」
場札と1枚目の決め札の合計値が7以上の場合、決め札を追加することができないというものです。
・「クッピン」
親の札が「9月」と「1月」の組み合わせの場合、必ず親が勝つというものです。3枚目を引くと無効になります。
親の札が「4月」と「1月」の組み合わせの場合、必ず親が勝つというものです。3枚目を引くと無効になります。子のみ適用されるというルールもあります。 ・「アラシ」
親または子の札3枚がすべて同じ月の場合、必ず勝つというルールです。クッピンやシッピンにも優先されます。親も子もアラシの場合、値が大きい方が勝ちとなります。
その他にもさまざまな特殊ルールがありますので詳しくはWikipediaなどのサイトを参照してください。 花札「おいちょかぶ」で遊ぶ
このサイトのおいちょかぶについて
当サイトではおいちょかぶを無料で遊ぶことができます。
ルールとしては
・持ち点は200点
・胴前は100点
・1人の子が張れる場札は3枚まで
・シチケン引きなし、サンタに止めなしが有効(オプションで変更可)
・クッピン、シッピン、アラシをオプションで設定可能
・12回勝負。
・持ち点が0以下になった場合は10点までしか張れなくなる
となっております。ぜひ一度遊んでみてください。