大富豪は日本でとても親しまれているトランプゲームです。「大貧民」、「階級闘争」、「座布団」などの別名でも知られ、ルール自体はシンプルで子供から大人までが一緒に楽しめるルールになっています。それでいて数々のローカルルールが存在し、ゲームをより複雑に、より楽しいものにして楽しむこともでき、その拡張性もこのゲームの大きな特徴の一つと言えるでしょう。
ゲームは3-5人程度の人数で対戦します。トランプ1組52枚にジョーカー2枚を加えた計54枚のトランプを使います。1人13-14枚のトランプを最初に受け取り、自分でどんな札があるかを確認します。そして、じゃんけんなどで親を決め親からゲームをスタートさせます。
最初のプレイヤーはシングル、ペア、階段など好きな組み合わせで手札のトランプを出します。それに続くプレイヤーは同じ組み合わせで徐々に強いトランプを出していかなければなりません。「2」のトランプが一番強く、「A」、「K」、「Q」...と続いていき、「3」が一番弱いという強さの序列になっています。
前の人が「3」を出した次に「4」を出してもいいし、一気に「10」や「J」を出しても構いません。ただし、組み合わせも合わせなければならないので、例えば「5」のペアが出されている時は「7」のペア、「K」のペアというように同じ組み合わせで出さなければなりません。
「階段」は同じスート(ハート、スペードなどのマーク)のトランプで続いた数字のものを3枚以上で出していく出し方ですが、同じように❤︎「5,6,7」の階段なら❤︎「9,10,J」というようにより強い階段を続けて出す必要があります。
出せるトランプがなければ、あるいはあっても出したくない場合は「パス」を宣言して自分の番を飛ばすことができます。
全員がパスしたら場札を全部流して、最後にトランプを出した人が次のターンを始めます。トランプの組み合わせもリセットされますので、好きなトランプの組み合わせを出すことができます。
すべてのカードを出し終えた人から順位が決まります。一番最初に上がった人から順に、大富豪、富豪、貧民、大貧民となり、次のゲームに臨みます(5人の時は富豪と貧民の間に平民が加わります。3人の時は富豪、平民、貧民という名前になります)。
その際、カードの交換が行われます。大貧民は大富豪に2枚、貧民は富豪に1枚ずつ良いカードを渡し、要らないカードを受け取って次のゲームの開始となります。次のゲームは大貧民のプレイヤーからのスタートとなります。
ローカルルールには数多くのものがあり、当サイトの大富豪では「しばり」、「革命」、「5スキップ」、「11バック」、「8切り」、「階段革命」、「2あがり禁止」、「10捨て」などのルールに対応しています。詳しくはルールの説明をご覧ください。